ジープの歴史 1990年代

1999年、史上最強のGrand CherokeeであるWJがデビューを飾り、主要な四輪駆動車賞を総なめにしました。WJはフルモデルチェンジによりデザインを一新。乗り心地とハンドリングを高めた他、パワフルな4.7ℓ V型8気筒とクォドラドライブ® 4×4システムを搭載。エクステリアは先代モデルのデザインを継承したものの、オプションの5.7ℓ HEMI® V型8気筒エンジンと高級アメニティを備えるなど、ラグジュアリーカーのオーナーもうらやむ贅沢な装備となりました。

卓越したオンロード性能とJeep®本来のオフロード走破性により、格式ある「4×4オブ・ザ・イヤー」賞に輝いたWrangler TJ。この新型Wranglerは、CJ-7に似たレトロなエクステリアでありながら、まったく新しいエンジニアリングを採用し、部品の80％近くは新設計となっています。Wranglerプラットフォームをベースに、QuadからMBへの進化以来の最も徹底した見直しが行われました。
技術面での最大の変更点となったクォドラコイル™サスペンションは、従来のリーフスプリングに代わるもので、オンロードの乗り味を大きく向上。またオフロード性能も地上高、アプローチアングル、デパーチャーアングルの拡大により強化。室内も一新され、運転席および助手席にエアバッグが搭載されました。
一方、TJは従来からの装備機能もしっかりと継承。例えば、丸形ヘッドライト、可倒式ウィンドシールド(1940年に初導入)、脱着式ドア、スポーツバー、さらにルーフにはソフトトップと脱着式ハードトップのいずれかの選択が可能でした。デビュー以来大絶賛を受けたTJは、トレイル走行に非常に適したモデルとして現在でも評価を高め、アフターマーケットも多様化しています。