ジープの歴史 2000年代

Rubiconは、Wrangler史上最高の走破性を備えるモデルです。世界一過酷と言われるカリフォルニアのオフロードトレイルにちなんで命名されたこの特別なWranglerは、熱烈なオフロードファンのために設計され、ボタンで作動させる前後ディファレンシャルロック、4：1ローレンジ「ロックトラック®」トランスファーケース(フランジ出力シャフト付)、4輪ディスクブレーキ、ダイヤモンドプレートシルガードの他、ボディの隅々まで強固なコンポーネントで開発されました。

2001年、Cherokee XJの生産終了に伴い、その後継としてLiberty KJが登場しました。Libertyは、丸型ヘッドライトや7スロットグリルなどのブランドアイデンティティを受け継ぐ一方、技術面では独立懸架式フロントサスペンションや新型3.7ℓ V型6気筒エンジンを採用するなど、大きな進化を遂げました。4×4システムには、コマンドトラック®を採用。またLiberty Limitedではフルタイムセレクトラック®と3.73：1のアクスルを標準装備。日本ではLibertyという他社モデルが存在したため、新型Cherokeeとして販売されました。

2004年、Wrangler TJの全長を伸ばしたWrangler Unlimitedが発売されました。ホイールベースを約25cm、全長を約40cm長く設定したことで足元スペースや室内収納スペースにゆとりを生み出すとともに、オンロードでのハンドリング性能や乗り心地を大幅に改善。2005年にはUnlimitedのホイールベースとRubiconのオフロード性能を兼ね備えたRubicon Unlimitedも登場しています。

2006年に導入されたCommanderは、Jeep® 4×4初の7人乗りモデルです。2005年モデルのGrand Cherokee WKのプラットフォームをベースとしたボックス型のCommanderは、全長はWKよりわずかに5cm長いだけでしたが、段差を設けたルーフラインとスタジアム型シートレイアウトにより、後部に3列目シートを追加。基本的なパワートレインおよびドライブトレインはGrand Cherokeeと同じで、また大半のJeep® 4×4モデルと同じく、Trail Rated®バッジを備えていました。これは、トラクション、アーティキュレーション、地上高、機動性、渡河性能の5項目における性能基準を満たしている証です。

2006年デトロイト モーターショーでデビューを飾ったCompass MKは、抜群のフットワークを誇るコンパクトSUVです。4×4システムにはフリーダムドライブⅠ™とフリーダムドライブⅡ®の2種類をオプション設定していました(米国仕様)。2011年にはJeep®誕生70周年を記念して特別仕様車が発売されています。ボディに限定色のブロンズスター パール、70周年記念バッジなどを施したユニークなモデルでした。

Patriotは、抜群のフットワークを誇るコンパクトSUVで、Compass MKと兄弟モデルのような関係にあります。4×4システムにはフリーダムドライブⅠ™とフリーダムドライブⅡ®の2種類をオプション設定していました(米国仕様)。2011年にはJeep®誕生70周年を記念して特別仕様車が発売されています。ボディに限定色のブロンズスター パール、70周年記念バッジなどを施したユニークなモデルでした。

Wrangler Unlimitedは、初代Willys MBからJeep®の血統を直接受け継ぐ究極の4×4モデルです。このJKモデルは、独創的な4ドア＆オープントップを採用。70年以上にわたりオフロードカーの逞しさと乗用車のクオリティを融合させてきたJeep®ブランドを代表するモデルです。またクラストップのオフロード性能と大人5人が乗れるスペースとWrangler過去最大のカーゴルームを兼ね備えた実用的な一台です。2011年にはJeep®誕生70周年を記念して特別仕様車が発売されています。ボディに限定色のブロンズスター パール、70周年記念バッジなどを施したユニークなモデルでした。