ジープの歴史 1950年代

1950年代にはレクリエーション用車両の人気が高まり、より優れた技術開発が求められるようになりました。 コアファンのサポートでJeep® オーナーの集まりであるJeep® ジャンボリーが開かれるようにもなり、その販売台数は、当時販売されていた7モデルにより過去最高へと駆け上がりました。

1952-1971 JEEP® M-38A1 (MD) 

1953-1968 JEEP® CJ-3B (UNIVERSAL) 

1955-1983 JEEP® CJ-5 

JEEP M-38A1(MD)の物語

1952-1971 JEEP® M-38A1 (MD)


M-38A1は別名MDとも呼ばれ、そのデザインは後にクラシックなCJ-5のベースとなりました。左右に分かれたウィンドシールドとより長いホイールベース、より柔らかな乗り心地、よりパワフルなエンジン、そして、より丸みを帯びた新しいボディを備えていました。 1951年、ニューヨーク近代美術館はこのモデルを文化財と認め、世界の自動車の傑作8点のうちの1つと高く評価しました。また同館は2002年、1952年製Willys M-38A1を永久所蔵主要車種に加え、「これまでに製造された最高のJeep®」と評価しています。

 

Jeep M-38A1 1/4-ton vehicle. 

 

1955 Jeep M-38A1. 

 

Jeep M-38A1 from rear. 

 

M-38A1 with 106mm recoilless rifle. 

JEEP CJ-3Bの物語

1953-1968 JEEP® CJ-3B (UNIVERSAL)


1953年1月28日、CJシリーズに大幅に改良されたCJ-3Bが発表されました。このモデルは、祖先にあたるWillys MBのスタイルから大きく変化した最初のCJとなりました。 CJ-2AおよびCJ-3Aから大幅にパワーアップ。最高出力と最大トルクをともに向上。また組み合わせるトランスファーケースも耐久性と静粛性が改善されました。 CJ-3Bの生産期間は15年に及び、1968年までの累計販売台数は15万5,000台以上にのぼっています。尚、1951年には、M38シリーズと、その後まもなく登場するはずのCJ-5を組み合わせた1台限りのモデル、CJ-4が生産されています。

 

Jeep CJ-3B. 

 

Jeep CJ-3B. 

 

Jeep CJ-3B body and parts. 

 

Photos: © Zamboni Company Archives. 

JEEP CJ-5の物語

1955-1983 JEEP® CJ-5


1954年10月11日、Jeep® CJ-5が発表されました。1952年のM38A1をベースとした丸みのあるボディなど、柔らかなスタイリングラインを採用したモデルです。 CJ-5はパワー、快適性、多目的性、オフロード性能など、あらゆる面で改良されました。エンジン、アクスル、トランスミッション、シートの快適性を改善したCJ-5は、オフロード車に関心のある一般ユーザーにぴったりの一台となりました。 CJ-5は生産期間が30年と、Jeep®車として最長を記録したほか、16年間で国外13ヶ国にJeep®製造工場が開業、Jeep®車の販路は世界150ヶ国以上に拡大しました。特別仕様車も数多く導入されています。 高い人気を誇る不朽の伝説となったCJ-5は、おそらくJeep®の中でもトレイル走行距離が最も長いモデルと思われます。

 

Jeep CJ-5. 

 

Jeep CJ-5. 

 

1960 Jeep CJ-5 fire truck. 

 

Jeep CJ-5 taking the checkered flag.